T様邸 全面リフォーム
テーマ「光の塔」
この物件は築36年の中古住宅でした。当時の流行であった2階玄関・2階リビングでしたが老朽化の激しい外階段は撤去し、物置だった場所を玄関としました。暗い家だったので、2階玄関部分は大胆にコーナーフィックス窓とし、外部は白を基調とし、正面中央部は無垢板張り、玄関内部はシューズクローゼットを設置しました。
内部は、古い部分は全くなく、リノベーションの完成見学会の時、来場者から、
「これが中古なんてなぜですか?」といったお言葉や、最初の建築主の、T様ご夫妻からは「私たちが、本当に建てたかった家は、こんな家だったの」といった嬉しいお言葉も頂戴しました。リノベーションの素晴らしさを実感しました。
リノベーションの際に配慮した点
1、グラスウールはほぼ落下していた為、高機能断熱材を十分に充填。
2、耐震性向上の為、不足部分に筋違等を追加。
3、劣化対策として、配管等すべて入れ替え。
4、一切の段差をなくし、すべてバリアフリー化。
コンテスト審査員よりいただいたコメント
毎年のことながら、この応募会社の玄関周りのデザイン力は群を抜いている。本作品でも自家薬籠中のものとしているテクニックが十分生かされている。階段を外したあとの立面のプロポーションを、仕上げ材の割り付けとともに丁寧に整え直し、切れの良いデザインに仕上げている。周辺環境に影響を与える「都心力」さえ感じさせ、リフォームによって不動産価値も向上したに違いない。コーナーガラスの防火性能の対処なども気を引く。
GALLERY
ビフォーアフター
■BEFORE■外観 | ■AFTER■ |
昭和時代に建てられた建物ですが、玄関が2Fにある、 変わった作り。 |
インパクトがある外観になっています。 |
■AFTER■ | ■AFTER■ |
広い玄関。奥にはシューズクロークがあります。 | 木製の玄関ドアの両サイドはガラスにしておしゃれ感をプラス。 |
■AFTER■ | |
玄関を1Fに変更して2F玄関は吹抜けにしました。 |